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プレスリリースPress release

ネットで漢方学べるように サイト開設の横浜薬科大学 伊藤准教授に奨励賞 千葉大でも活用「アフターコロナで大きな役割」

2024.04.08

医師や歯科医師、薬剤師、医学生が漢方医学を学べるサイトを作った横浜薬科大(横浜市戸塚区)漢方薬学科の伊藤亜希准教授(57)が、一般財団法人「日本漢方医学教育振興財団」(JKME)の本年度の業績表彰で奨励賞を受賞した。サイトは千葉大や慶応大など、首都圏の大学で活用が進んでいる。

受賞テーマは「医学生を対象とした漢方医学教育入門編の開発と検証」。伊藤准教授は薬剤師で、神奈川県立産業技術総合研究所(本部・同県海老名市)の前身・神奈川科学技術アカデミー(川崎市高津区)の研究員として2013年から、「漢方eラーニング」の開発に携わった。eラーニングは総合研が運営し、21年からは「幅広く社会実装する必要がある」としてJKMEで運用している。

伊藤准教授が全国各地の「がん診療連携拠点病院」を中心に漢方医学の活用実態を調べたところ、7割以上の医師ががん患者に漢方薬を処方する一方、漢方医学を学習したことのある医師は3割未満にとどまることが分かったのが動機。eラーニングで、基本理論や診察の仕方、症状、漢方薬の選択方法などを動画などで学べるようにした。

これまで千葉大、慶応大など医学部15大学のほか、横浜薬科大、東京理科大など薬学部6大学、歯学部1大学の授業に使われ、卒後教育も含め14年以降に約6千人が受講した。

伊藤准教授は「証(体質・病状)から薬が決まる漢方医学は、コロナ禍では重症化の予防、アフターコロナでは倦怠(けんたい)感やせきなどへの対処に大きな役割を果たしている。あらためて、漢方教育の充実を図らなければと考えています」と受賞を喜んだ。

東京新聞 TOKYO WEBのURL
https://www.tokyo-np.co.jp/article/318006?rct=chiba

伊藤亜希准教授のプロフィールはこちら



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